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昔書いた東スポコラム(改稿版)

  ~~~クラブ同伴出勤~~~

 夕食代を奢った上、どうして通常料金より多く払わなきゃならんのだーっ! わしゃ一緒に食事がしたいんじゃないんだ。セックスがしたいんだーっ! 食事なら店の仕事のない日にしようじゃないかーっ!

 と、いくらがなってみても落ちないものは仕方がない。
 敵も分かっているのだ。少しでも長く長く引き伸ばして商売をし、期待はさせても実際のセックスはさせないってことを。

 それでも、男はバカだから、自分だけは他の客と違うんだ。彼女だけは、他の子と違うんだ、と思いたがるのである。
 そして今度こそは、今度こそはと期待して小遣いをやりくりし、一人の、もしくは複数の子を目当てに通いまくるのだ。
 
 しかし、これが年配の男客になるとまた違ってくる。
私ぐらいの年齢は、まだまだヤリたい盛りだから、食事だけで気が済むはずもなく、いつも欲望に目をギラギラさせている。

 が、枯れた年配になると、もうセックスなどより女性とお食事をする。と言うより、美味しそうに食べているのを見ているだけで良い、という境地に達するのだろう。
 だから同伴出勤しても、どうだ、彼女と一緒だったんだぜ、などという他の客への誇らしさも出さず、淡々と席に着いて水割りを飲むのである。 

 だが私は、まだまだそんな境地にはなれない。
セックスがダメなら、せめてショーツでも寄越せ、新しいのを買ってやるから、とか、グラスに唾液を垂らしてくれえと、わがまま言い放題になってしまうのだ。
 もちろん商売とはいえ、期待させる女の子もいけない。
同伴で夕食のときは、いかにも今度の休日に会えそうなことを言ってくる。
 しかしメールを出してもナシのつぶて、店で会えばにこやかに「ごめんなさーい、携帯が壊れてたの」と言う。嘘つけーっ!
そしてやっと休日に会う約束を取り付けると、今度は必ずドタキャンだ。
やれ風邪を引いたのガキの具合が悪くなったのと、何やかやと言いおる。
 こっちもつながりを断ち切るには未練が大きいから怒りを堪え、
「そう、それは仕方ないね。ではまたの機会に」などと笑って言うしかない。
 もちろんまたの機会など来たためしはないのだーっ!
まったく、期待だけ抱かせてズルズルとなし崩しに先延ばしにするなら、もう本当に店にも行かねえし縁を切るぞーっ!
 
 それなのに、諦めてサッパリしたと思ったら、またメールや電話が来るのだ。
「最近お顔が見られないから寂しくて仕方がないの。私が悪かったら謝ります」
「そうかいそうかい。では今夜」
 結局、また同じことの繰り返しが始まるのである。


 と、まあ、これを書いたのは10数年前でした。懐かしいですなあ。
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Author:かげろう102
官能作家、睦月影郎のブログ2です。

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