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嘘と~知らずに~信じてたあ~あああ~

さて5月ですなあ。仕事以外話題が無いので、過去に書いたエッセイを。


★★★★★★★嘘は罪か方便か  睦月影郎★★★★★★★

知り合いのオカマバーでは、男同士の夫婦が店をやっている。
その二人は、もう三十年以上一緒に暮らしているが、彼らは、付き合いが長続きする秘訣をこのように言った。
「そりゃあ、お互いの浮気を公認することよ。それしかないわ」
 確かに、それも真理かもしれない。だが、これは男の論理なのだろう。

 別の知り合いの女性に、男女の付き合いが長続きする秘訣を訊くと、彼女はこのように答えた。
「そりゃあ、浮気がバレないようにすることよ。それしかないわ」
 なるほど、男女の長続きは、これに尽きるのかもしれない。特に男は、いったん彼女を信じてしまうと、全く疑わなくなる。心配はするが、彼女に限って浮気などしないだろう、と思ってしまう(思いたい)ようだ。

 そのてん女性の方が上手だから、油断させたり心配させたり、緩急をつけて日常の安心というペースを築き上げていく。
 それに安心し、男がたまに浮気しようものなら、彼女は必ず、日常とは違う何かに感づいてしまうのだ。男ほど、嘘の下手な生き物はいない。そして女ほど勘の鋭い生き物もいない。

 男の嘘が女性に通用するのは、彼女がその男にゾッコン(死語か)惚れている場合のみである。
 しかし男女とも、幸せにはたちまち退屈を覚えてしまうものだ。空気と同じく、無ければ困るくせに、あって当たり前、日ごろ有難いと意識しなくなってしまうのである。

 そうなると、女性は得たものを失わないため、様々な作戦を練る。安心のペースを作るのもその一つだ。
 男の嘘は、すぐバレるから争いの種となり、女性の嘘は平和のためだう。
女性の嘘が見破られる男は、そうはいない。なぜなら、口から出た瞬間、それは嘘ではなく、その女性にとって真実になってしまうからだ。
 そして男は、女性が涙ながらに訴える嘘が見破られず、知らぬが仏のお目出度い役柄になってしまうのである。

 もちろん世の中には、全く浮気と縁のない夫婦や恋人というものもいる。
しかし内心は、どこかで願望を抑えているのではないか、と私などは邪推してしまう。
 なぜ抑えるか、二人の愛を完成させるため、というより悶着が嫌いだったり、非常な面倒くさがりだったりする場合が多いのではないだろうか。

 自分の利益のための嘘は罪、互いの平和のための嘘は方便。
私などは毎日フィクションを書いているから、現実も、どれが嘘でどれが真実か分からなくなってしまうことがある。
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かげろう102

Author:かげろう102
官能作家、睦月影郎のブログ2です。

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