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君の名はと尋ねし人あ~り~

 仕事以外話題がないから、また昔のエッセイ。

 名前の印象。
睦月影郎という名前だけを見た人は、神経質そうな痩せた作家を連想するらしい。しかし実際はスキンヘッドのデブである。名前は、様々な想像力を掻き立ててくれる。
 たとえば剣道の審査会場で、貼り出されている名前を見て、自分と対戦する二人の相手を空想する。菊池優一だと、何となく弱そうかな、とか、権藤恭介だと、強いかもしれない、などとあれこれ思うものだ。しかし実際は、ろくに稽古していない私などより全員強いのである。
 
 こうした印象は、小説を書く上で名前をつけることにも影響している。
特に女性の名前は、誰もが可憐と感じたり、性欲をそそるような名を多くつける。それは、ホステスの源氏名や、援助交際メールなどの差出人の名が参考になる。
例え時代小説であろうと、クマやトラはヒロインに使えない。
以前一度、自信作の原稿を持っていったが、女性の名だけ変えてくれと編集長に言われたことがある。たまたま、ヒロインの名が彼の愛娘と一緒だったようで、とても変態ポルノ小説が読み進められなかったようだ。
 
 この気持ちは良く分かる。私も多くの本を出しているが、母親の名だけは使っていないからだ。
人の名前だけでなく、職業が持っている印象というのもある。
私は子供の頃、作家というと着流しで眼光鋭く、痩せた初老の人というイメージを持っていた。マンガ家というと、ベレー帽にメガネ(多分に手塚先生の印象であろうが)を思い浮かべた。
 どちらも、今時そんな作家やマンガ家はいない。いたとしたらキャラ作りのため、わざと演じているだけである。
 第一みんな良いものを食っているから作家は太っているし、マンガ家も売れるとリッチだから、モデルみたいな外見をしていたりするものだ。
様々な職業の人も、現場を離れ制服を脱げば全く見分けがつかない。前に、すれ違った人がどこのホームレスだろうと顔を見ると、かかりつけの医院長だったりしたこともあった。
 
 医者といえば、全国に大薮という名の先生も多くいるというし、落田という名のパイロットだっているかもしれない。逆にナオルさんという人気の看護婦さんもいた。
とにかく私は、新作を書くとき真っ先に考えるのが、主人公とヒロインの名前だ。年齢と職業を決め、あとは電話帳や同窓会名簿をめくっていれば良い姓名の組み合わせができたりする。

 私は音で四文字の女性名が好きだ。桜子(さくらこ)、薫子(かおるこ)、菫子(すみれこ)、茉莉花(まつりか)など。しかし今まで一度も、(よろずこ)だけは使ったことがない。

さて、ではこれから風呂に入って仕事開始。
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かげろう102

Author:かげろう102
官能作家、睦月影郎のブログ2です。

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