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そっと~そっと~おやすみなさい~

二日間、伊勢旅行で日記が書けないから、今夜は昔東スポに書いたエッセーの一部を載せますね。

「わがまま猫」
 昔、こんなことがあった。私がホームページの日記で、知り合いが結婚したと書いたら、それを読んだ知り合いの女の子が、何を勘違いしたのか、この私が結婚したと思い込んだらしい。
 毎日泣き濡れているというメールを最後に、以後の連絡が途絶え、私からのメールも電話もシャットアウトされてしまった。
 別に、彼女が他に好きな男が出来て去っていくなら我慢も出来るが、誤解や勝手な思い込みで音信不通になるのは寝覚めが悪い。
 
 ハガキなら通じるだろうが、そんなときに限って連休中で、到着までにはかなり時間がかかる。私からのメールを一本読めば、すぐに何もかも解決するのに、それをしようとしない。
 この、もどかしさと腹立たしさが、何かに似ていると思ったら、ちょうど猫が逃げ出したときのことを思い出した。

 十年も一緒に幸せに暮らしていた猫が、何かの拍子に初めてマンションの外へ出てしまい、私は必死に探し回った。まあ近所で見つけたのだが、捕まえようとすると逃げる。
 自分だって、暖かく幸せな部屋に戻った方が良いのに、単に追われて逃げているだけなのだ。
「バカ! 一人で生きてなんかいけないくせに!」
 私は心の中で怒鳴りながら懸命に追い、ようやく捕まえて部屋に戻すと、猫は何事もなかったかのように丸くなって寝た。まったく、苦労するのは優しい男ばかりだ。
 
 時として女や猫というのは、どうしてこう浅はかなのか、少し考えれば分かることなのに、何故やみくもに思い込んで、後先考えずに突っ走るのだ。
結局、その女の子は、何度かの私からの着信記録を見て、ようやく電話して来てくれた。
そこで、ようやく事情を話す。「え? 睦月さんが結婚したんじゃなかったの? なあんだ。泣いて損した」彼女は笑って言い、また何事もなくメールのやり取りが再開したのである。
 
 このバカ猫! 私は心の中で怒鳴った。私は仕事で忙しいのだから、仕事以外の悩みや心配事など持たないよう真面目に生きているのである(たまに不真面目だが)。それなのに勝手な誤解で振り回されることになる。
 もっとも、その女の子も数年後にはちゃんと良い男を見つけて結婚し、今は幸せに暮らしている。
私の猫も、死んで七年。私は仕事以外のことに煩わされずに仕事をする日々になっている。しかし、やはり寂しいのだなあ。いくら仕事が安泰でも、たまには振り回してくれる女性や猫がいないと。
結局、男は目を離したら何をするか分からない、わがままな猫や女性が好きなのだろう。

 以上、なんてことを書いてました。もう5,6年前か。だいぶ事実を脚色してます。じゃ今夜は寝ますね。
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かげろう102

Author:かげろう102
官能作家、睦月影郎のブログ2です。

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